【作品について】

幽居とは俗世間を離れて、静かな暮らしをすることです。
毎日の生活に追われる忙しさや、人間関係などの煩わしさから逃れたいのは
いつの時代も変わらないようで、古くからこのような静かな暮らしに憧れる
漢詩や絵画が生まれています。

忙しく過ごすだけでなく、静かなところに旅行でもして休むことも大事だな。
そんなことを思い出させてくれる作品です。


【作者について】

福田古道人（1864―1944）

漢詩人・俳人・南画家。和歌山県生。名は世耕、漢詩に静処、
南画及び和歌に古道人と号した。俳号は把栗。

漢詩人として早くから名を成すが、のち子規門に入って俳句をはじめ、
特異な風格を示した。京都に住した。昭和19年(1944)歿、80才。