
松村呉春(月溪) いさり火の…俳句短冊
【作品について】
いさり火の たえし夜中の 高燈篭 月溪
季語は(高)燈篭で、秋夜の海浜の情景を詠んだ句です。
蕪村の影響が色濃く見えるその筆線から、松村呉春が月溪と名乗り、
大坂・池田で蕪村のそばにいた頃の作品と分かります。
趣味人の中に浦上玉堂や与謝蕪村などの作品に更紗を使った表具を好んだ方がいました。この作品を表装した方もそんな趣味人の1人であったのでしょう。
上下を紙表具と貼り風帯と質素にしながら、中回しに更紗を使いエキゾチックな仕立てにしてあります。
派手な更紗に目が奪われて作品自体が埋もれてしまうのではなく、あくまで作品に華やかさを加えているように感じるのは、短冊という小さな作品ながらそこに更紗に負けないほど作者・月溪の魅力が映っているからです。
【作者について】
松村呉春 1752‐1811
江戸中期の画家。四条派の創始者。
本姓は松村,通称は文蔵,初名は豊昌,字は允白,伯望。月渓,蕉雨亭,百昌堂と号す。京都金座の年寄役の長男として生まれ,その平役となる。
画技ははじめ大西酔月に学び,1774年(安永3)ごろ与謝蕪村について画と俳諧を修める。81年(天明1)摂津の池田へ移り,翌年の春,池田の古名呉服里(くれはのさと)にちなんで姓を呉,名を春と改めた。
この池田時代,呉春は蕪村から学んだ技法に平明な自然観察を加味して,新しい画風を確立した。
いさり火の たえし夜中の 高燈篭 月溪
季語は(高)燈篭で、秋夜の海浜の情景を詠んだ句です。
蕪村の影響が色濃く見えるその筆線から、松村呉春が月溪と名乗り、
大坂・池田で蕪村のそばにいた頃の作品と分かります。
趣味人の中に浦上玉堂や与謝蕪村などの作品に更紗を使った表具を好んだ方がいました。この作品を表装した方もそんな趣味人の1人であったのでしょう。
上下を紙表具と貼り風帯と質素にしながら、中回しに更紗を使いエキゾチックな仕立てにしてあります。
派手な更紗に目が奪われて作品自体が埋もれてしまうのではなく、あくまで作品に華やかさを加えているように感じるのは、短冊という小さな作品ながらそこに更紗に負けないほど作者・月溪の魅力が映っているからです。
【作者について】
松村呉春 1752‐1811
江戸中期の画家。四条派の創始者。
本姓は松村,通称は文蔵,初名は豊昌,字は允白,伯望。月渓,蕉雨亭,百昌堂と号す。京都金座の年寄役の長男として生まれ,その平役となる。
画技ははじめ大西酔月に学び,1774年(安永3)ごろ与謝蕪村について画と俳諧を修める。81年(天明1)摂津の池田へ移り,翌年の春,池田の古名呉服里(くれはのさと)にちなんで姓を呉,名を春と改めた。
この池田時代,呉春は蕪村から学んだ技法に平明な自然観察を加味して,新しい画風を確立した。

全体図

落款

表具

軸先

本紙

状態

箱
スタッフのおすすめポイント
「いさり火の たえし夜中の 高燈篭 月溪」
季語は(高)燈篭で、秋夜の海浜の情景を詠んだ句です。
蕪村の影響が色濃く見えるその筆線から、松村呉春が月溪と名乗り、
大坂・池田で蕪村のそばにいた頃の作品と分かります。
趣味人の中に浦上玉堂や与謝蕪村などの作品に更紗を使った表具を好んだ方がいました。この作品を表装した方もそんな趣味人の1人であったのでしょう。
上下を紙表具と貼り風帯と質素にしながら、中回しに更紗を使いエキゾチックな仕立てにしてあります。
派手な更紗に目が奪われて作品自体が埋もれてしまうのではなく、あくまで作品に華やかさを加えているように感じるのは、短冊という小さな作品ながらそこに更紗に負けないほど作者・月溪の魅力が映っているからです。
松村呉春 漁り火の…俳句短冊 軸装
- 作家名
- 松村呉春(月溪)
- 画題
- いさり火の…俳句短冊
- サイズ
- 36 × 5.8
- その他
- 桐箱に入っています。
- 金額
- 100,000円円
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創業107年分の知識と資料を誇っています。
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