
椿貞雄 「春来喜」(梅に鶯図)
【作品について】
洋画家・椿貞雄は東洋絵画の伝統を受け継ぎながら油彩画で表現することを求めました。この作品はそんな東洋的写実に関心を持ち、日本画製作を行った頃の作品です。
使用している筆のせいでしょうか。
日本画家の描く線のような軽妙さはなく、
表現を模索している感があります。
大正14年は椿貞雄29歳。
「春来喜」とある通り、梅が咲き、ウグイスが鳴くことで
春を感じる東洋的感覚を生き生きと表現しようとする
若い力を感じる作品です。
【作者について】
椿貞雄(1896—1957)
大正—昭和の洋画家。山形県米沢市生まれ。
早逝した長兄の影響により画家を志すようになる。岸田劉生(1891-1929)の個展を見て彼に会うことを決意。翌15年、劉生に迎えられた彼は草土社の結成に参加する。また彼は思想的には武者小路実篤や長與善郎たちの人道主義の感化を受け、『白樺』に育まれた芸術家として成長していった。
椿の画業は1920年頃より始まった劉生の東洋的写実に対する関心に従って変化し、やがて日本画(墨彩画)の制作も行うようになった。29年、椿は劉生の死によって制作に行き詰まるほどの状態になるが、劉生が構想した日本における油彩画表現を受け継ぎ、独自の画境に到達。その世界は、東洋絵画の伝統を踏まえながらも近代日本の市民生活に根ざしたおだやかさに特徴が見られる。
洋画家・椿貞雄は東洋絵画の伝統を受け継ぎながら油彩画で表現することを求めました。この作品はそんな東洋的写実に関心を持ち、日本画製作を行った頃の作品です。
使用している筆のせいでしょうか。
日本画家の描く線のような軽妙さはなく、
表現を模索している感があります。
大正14年は椿貞雄29歳。
「春来喜」とある通り、梅が咲き、ウグイスが鳴くことで
春を感じる東洋的感覚を生き生きと表現しようとする
若い力を感じる作品です。
【作者について】
椿貞雄(1896—1957)
大正—昭和の洋画家。山形県米沢市生まれ。
早逝した長兄の影響により画家を志すようになる。岸田劉生(1891-1929)の個展を見て彼に会うことを決意。翌15年、劉生に迎えられた彼は草土社の結成に参加する。また彼は思想的には武者小路実篤や長與善郎たちの人道主義の感化を受け、『白樺』に育まれた芸術家として成長していった。
椿の画業は1920年頃より始まった劉生の東洋的写実に対する関心に従って変化し、やがて日本画(墨彩画)の制作も行うようになった。29年、椿は劉生の死によって制作に行き詰まるほどの状態になるが、劉生が構想した日本における油彩画表現を受け継ぎ、独自の画境に到達。その世界は、東洋絵画の伝統を踏まえながらも近代日本の市民生活に根ざしたおだやかさに特徴が見られる。

全体図

落款:貞雄冩意 印章:椿

軸先

表具:三段表装
スタッフのおすすめポイント
洋画家・椿貞雄は東洋絵画の伝統を受け継ぎながら油彩画で表現することを求めました。この作品はそんな東洋的写実に関心を持ち、日本画製作を行った頃の作品です。
使用している筆のせいでしょうか。
日本画家の描く線のような軽妙さはなく、
表現を模索している感があります。
大正14年は椿貞雄29歳。
「春来喜」とある通り、梅が咲き、ウグイスが鳴くことで
春を感じる東洋的感覚を生き生きと表現しようとする
若い力を感じる作品です。
椿貞雄 「春来喜」(梅に鶯図)
- 作家名
- 椿貞雄
- 画題
- 春来喜
- サイズ
- 34 × 20.5
- その他
- 椿隆子の箱書きのある桐箱に入っています。
- 金額
- 95,000円
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創業107年分の知識と資料を誇っています。
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